――― 2010年4月13日、朝。『アダルトビデオと太タイヤ』―――
アダルトビデオの撮影のお手伝いということで、1日アルバイトすることに。ところが、起きられない自分。誰かメガネの女性が、わざわざ迎えに来てくれる。
ともかくも着替えようとするのだが、てきとうなTシャツすらが見つからない。大むかしに着ていた薄っぺらなトレーナーみたいなものを見つけ、『これでいいか』と着込んだのだが、メガネの女性が『ちょっと待って!』という。そこでよく見ると、肩の縫い目のところがほつれて小さな穴が開いている。
ではと、代わりに真っ黒なTシャツを見つける。これがアメリカ製のフリーサイズで、オレの身体に対してサイズが大きい。で、やっぱりメガネの女性は『う~ん』と、懐疑的っぽい態度。
そこらでめんどうくさくなって、自分は再び寝てしまったらしい。次に気がつくと朝の9時10分で、『いくら何でもやばい!』と感じ、飛び起きる。
そこへもう1人、事務所の社長で、もう1人のメガネ女性がクルマで迎えに来てくれる。自分はとにかく乗り込む。車中で女社長は、オレをたしなめるように、『あなた、高田馬場の488でも見てきたら?』と言う(“488”という数字ではなかったかも。“4xx”は確か)。
何のことかというと、高田馬場のマンションの1室がスタジオで、そこでビデオの撮影が行われているのだ。そこで急になぜなのか、見えている映像が、らくがきっぽくデフォルメされたものになる。
そのビデオの主演の男優(けっこういい男)は、何と日給3千円で雇われているということで、オレのその日のバイト代よりも安い。そしてその他大勢の出演者たちは、ニートでオタクの人たちが駆り出されており、さらに薄給であるとか。
で、その状況を見て、もっとまじめに働くようにと、女社長はオレに言いたいのかなと、そこで考えた。
ところでそのうちにクルマが故障してしまい、オレも参加してそれを修理しようとすることになる。そもそも、こんなことのために雇われたのか、ということが分からないが。
で、そのクルマというのがやたらに大きくて、タイヤの直径がオレの身長よりも高い。故障は、足回りに生じているらしい。サスペンションとか。
タイヤの固定されているところがゆるんでいるのかと思ってオレは、タイヤの接地面あたりのボルトとナットを締める(もちろん、現実のタイヤにそんなネジはない)。
なのだが、オレが作業している最中なのに、そのタイヤがくる~と動くのでひじょうに気分が悪い。遊園地の遊具に乗っているように、体が上がったり下がったりする。そんなにも差し迫った危険を感じてはいないけど、『おいおい、かんべんしてくれよ』と思う。
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