2010/04/10

3人の魔女っ子

 ――― 2010年3月19日、明け方。『3人の魔女っ子』―――
現在の自分とは、ぜんぜん異なる舞台や設定にて。何と自分の家に女の子が、3人も遊びに来ている。しかも3人、いずれも見苦しくない。これはたいへん、どうしよう、と、一瞬は浮かれたのだが。
ところがいろいろ見ていると、この3人がふつうの少女でなく、魔女か何かだったらしい。お料理と言って、毛虫を具にしたおにぎりみたいなすごいものを作っているし。その持ち物のアクセサリー類(?)がまた、グロテスクな虫グッズのあれこれだし。
ムカついて自分は、そのグロ料理やグロアイテムらを『こんなもの!』とめちゃくちゃにして、自分が家から出かけようとする。このときに女の子たちは、台所かどこかにいるらしく姿がない。そして自分には、彼女らを追い出そう、という発想がない。そのうち帰るだろう、とだけ考えている。
そして玄関で気づいたのは、自分のスニーカーの内側に、何と毛虫の毛らしきトゲトゲが、えたいのしれぬ粘液をノリにしてべっとりと、付着しているのだった。とうぜん、女の子らのしわざだと考える。ちり紙か何かでぬぐい取ろうとするけど、きれいには取りきれない。ますますムカつき、けっきょくそのクツをはいて家を出たらしい。
どうやって一夜を過ごしたのか、その翌日。自分は帰宅して弟に、『きのう女の子たちはどうだった? 怒って帰ったか?』と、質問する。
そのとき自分は、昨日は少々やりすぎたかと後悔しているのだ。すると弟は、『いや、そんな様子でもなかったけど?』と、あいまいなことを言う。
そこへ玄関口の方から、『キャハハー、また来たわよー!』という女の子たちの明るい声がする。もうだめだ。自分は彼女らに勝てないし、そして逃げることもできないらしい。
やがて案内もされないのに家の中に入ってきた3人は、何か挑撥的っぽいほほえみを顔に浮かべている。彼女らに対し、何も言われぬ先から自分はその場に手をついて、土下座のポーズで、『昨日はごめんなさい! ごめんなさい! 謝ります、許してください!』と哀願する。ひたいを床にすりつけていると、涙が目からあふれてくる。
そうすると女の子たちは、許すとも許さないとも言わずにほほえんだまま、自分たちの荷物をそこに降ろして何かを準備し始める。そこで自分は、自分に迫りつつある、苦痛と屈辱にまみれたエログロ地獄の責め苦のあれこれを、まるでパノラマのように幻視する(終わり)。

このことはとりあえず、中坊時代のメモリーに関係ある。

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