2010/07/19

手塚先生に会いに

 ――― 2010年07月19日。『手塚先生に会いに』 ―――
手塚治虫先生に会うため北海道に行く、ローカル線の車内で彼をつかまえてしばしお話を聞く、という夢をみた。何のためって、そこで自分は自主図書館の運営に参加しており、そして著作権か何かが問題になっている1つの書物について、従来通りの貸し出しが可であるかどうか、意見を聞きに行ったのだった。
事前に自分は、問題の要点を、その本の見返しの白いところにまとめて書き込んでいた。車両内で『こういうことなんですが』…とそれを見せると、手塚先生はささっとそれに目を通し、『OK』と書き込んだと同時に、自分のメモで表記が不統一な箇所にも訂正を書き込まれたのだった。

(↑の堕文は、自分がツイッターに投稿したものの転載)

2010/07/13

いやみすぎる管理人

 ――― 2010年07月13日。『いやみすぎる管理人』 ―――
弟が自分を呼びとめて、家の天井を示す。すると知らない間に雨漏りがしていたらしく、天井板が腐ってきている。
そしてその腐った天井板を突き破ろうとしているのは、すごい昔に天井裏に押し込んだまんがの本たちだ。一部の表紙が見えていて、見覚えのあるものだった。というか、『天井裏にまんが本を押し込む』なんてことをしてみたのはすごい大昔なのに(それ自体、後日処分した気がするのだが)、わりと最近の本がそこに見えているのはおかしいな、とも思いながら。

ともあれ、これはいけない、と思った自分は、いらなそうな本は処分しようと思って、そこらにあった雑誌のふろくの小冊子を捨てに行った。捨てに行った先は、どういうわけだか学校の職員室だった。あいさつもなしに入って行って、そこのごみ箱にそれを捨てようとした。すると、どういうわけだか同じ赤い表紙の本が、すでに大量に捨てられているのだった。
これは、どういうことか…と考えたがしかし、『すでに大量にあるなら、1冊くらい足してもよかろう』と思ってごみ箱に自分の分を追加し、再びあいさつもなく、職員室を出た。この間に職員たちのようすを見たりはしなかったが、『ちょっと印象悪かったかもなあ』、とは思った。

そうした後で、廊下にて、自分の勤務先の職員らしき人が、オレを呼びとめた。そしていやみっぽく薄笑いで、
『iceさん、困っちゃうなあ。いや~あ、私が言われちゃうのでね…』
と言うのだった。
どういうことかと聞いてみると、
『いやその、「人工少女3」なんてねえ…ハハ、とやかく言いたくないんですが、しかしねえ…』
と、このブルーカラーの作業着を着た男はねちねちとからんでくるのだった(「人工少女3」は、実在する3Dエッチゲーム)。それを言われたら思い当たるふしが浮上しないでもなかったので、オレはもう少し説明を求めた。

『じゃ、これを見てくださいよ』
と言って男が示したのは、廊下の壁にへばりついた配電盤のようなシャーシに、むかしの電光表示板がついている、何とも昭和チックな機械だった。それがおそらく、施設内ネットワークのサーバのようなものであるらしい。そして男が何かの操作をすると、電光表示板の文字がくるくると変わって、しまいに『人工少女3.jpg』という文字になった。

つまりこの男が指摘しているのは、オレが施設のネットを使ってその画像1枚を閲覧したことらしい。ちょくせつ思いあたるところはないが、そんなのを見たかも知れなかった。
がしかし、それっぱかしのことで…と思ってオレは、
『困っちゃうって、ほんとに困ってますか? “私が言われちゃう”って、誰があなたにそれを言いましたか?』
と、言った。要するに、小さなことをことあげして、あんたがオレにからみたいだけでしょうが…という、言表の意図は伝わったはずだ。

すると男は即ブチキレて、いきなり廻しげりっぽい攻撃を放ってきたのだった。しかしまったくスピードがなかったので、オレはそのけり脚の根っこを右のわきで受けとめ、そして体をあびせてこの小男を押さえ込んだ。ちょっとしたネットの私的利用もよくはなかろうが、こんな暴力の方がよっぽど悪い、まったくふざけたやつだ…と考えながら。

2010/07/12

夢の リアルタイム3D

 ――― 2010年07月12日。『夢の リアルタイム3D』 ―――
開発中のリアルタイム3Dエッチゲームの、テストプレイを行う。高校球児と女子マネージャーらがダッグアウトの中、2対2で何かをする場面。
するとひじょうにリアルに動いているし、なぜか土ぼこりの匂いがしてくるのもリアルだ(!)。が、視点を外側からに切り替えたら、開口部が狭くて暗いダッグアウトの中の人物らが、よく見えなくなってしまった。そこで、ズームしながらアングルを変えようとしたら…。
どういうバグなのか、視点の移動にともなって人物らの位置が、ずるずるずると動いてしまう。ダッグアウトの中の半裸と全裸の人物たちが、グラウンドらしき場所に引きずり出され、さらにはその向こうの土手の上にまで移動してしまう。
かつその結果、最初はくっついていた人物らの間の距離がやたらに大きくなってしまったのは、回転運動にともなう角運動量の何か的なことだろうか? さいしょに存在した小さな距離が、誇張された結果なのだろうか?

『これは、“こういう仕様”ではすまないだろ』…とがっかりしながら、われわれスタッフは、遠くへ運ばれてしまった“出演者”たちを回収に行く。自分は、いちばん遠くまで行ってしまった女性をエスコートして、開発している事務所に連れ戻そうとする。
するとその女性が全裸ではだしなので、廻りにも足もとにも気をつけてあげなければ、というつもりだ。しかし女性がけっこう勇敢で、はだしなのに地面の上をすたすたと歩き、土手の上から下る坂をズザザザ…と平気で降りていく。もう少しそっと歩こうよ、と、オレが声をかける。すると仲間の誰かからは、こんな声がかかる。
『足の裏に刺激を与えすぎると、甲状腺がはれるので気をつけろ!』
さらに、もう一度。
『足の裏に刺激を与えすぎると、甲状腺がはれるので気をつけろ!』

やがてわれわれは、事務所の敷地内の、植え込みに囲まれた狭い小路にまで戻ってきた。ところがわれわれの拠点はなぞめいた研究所の一角に間借りしているので、そっちの白衣のおっさんたちの目をも気にしなくてはならない。彼らは自分らもあやしげな研究をしてるくせに、みょうにわれわれを疑いの目で見ているし、立場が強いのだった。
と、思っているそばから施設の窓越しに、白衣のおっさんらがこっちを眺めているのが、妙に大きな姿で見えた。スケール的にありえない大きさの顔がチラ見えして、奇妙だと感じた。
オレは『こうやって、ぼくのかげに隠れて』と言って、女性の姿を自分の背後に隠そうとした。すると女性はいつのまにか、どこから出したのか白衣をまとっていて、『このくらい着ていれば大丈夫では』みたいなことを言うのだった。
と、そうすると、なぞの施設から白衣のおっさんらとナースらしき女性たちの一団が出て来た。向こうは誰も口をきかず一列縦隊の異様に整然とした行進で、狭い小路をわれわれとすれ違った。



と、こうして字にしてみると。裸で放り出された女性をかばってあげようかとは思っているが、せめてシャツくらい着せてあげた方が、という発想もない自分に絶望した。こんなでは、『変態という名の紳士』と言うにも足りなそう?
かつ、『甲状腺』ということばが出ているが、4年くらい前に甲状腺の病気で父が入院していたことがある。白衣や研究所のイメージは、それに関係ないものではなさげ。
なお補足しとくと、この夢の始まりのシーンは午後遅い時間で、だんだんと夕暮れになり、さいごのシーンではほぼ夜になっている。